スポーツ中、野外活動中に起きる緊急事態への対処法 基本編

西多摩マウンテンバイク友の会のイベントで、BLS西多摩 二瓶さん開催の「スポーツ中、野外活動中に起きる緊急事態への対処法 基本編」を受講してきました。

心肺蘇生等をはじめとする一次救命処置(Basic Life Support)についての基礎講習ですが、非常に得るものが大きかったので、チャンスがあれば誰でも受講をオススメしたい内容です。心肺蘇生を始めとする講習は何度か受講したことがありましたが、だいぶ忘れてしまっていたのと、AEDやファーストエイドキット等の新しい知識や体験を得ることができました。詳しくは講習会に参加いただくのが間違いないと思うので、講習の雰囲気と自分的なトピックスを紹介します。

心臓マッサージと人工呼吸

これらは、過去に学んだことと大きく違いはありませんでしたが、実際自分がやったらテンポが早すぎましたし、細かく改善した方がいいことがいくつかありました。人工呼吸については、やり方自体ほとんど記憶の彼方でしたし、ポケットマスクがAEDと一緒に設置されている場合がある等、現場で役立つ知識をたくさんいただきました。

ポケットマウス

AEDについて

AEDが世の中に出てから随分立ちますが、ようやく講習を受けることができました。ただ、AED自体は誰でも初めてでも簡単に使えるようにできていて、フタをあけて電源をいれれば、装置から指示されます。といっても初めて使う時はやはり不安です。一度体験することで不安なく使えるので、今回の受講は貴重でした。また、AEDについてはかなり誤解がありました。特にテキストの下記の部分。

  • 正常な拍動をしている心臓・完全に停止しているおよび他の不整脈をおこしている心臓に対してはAEDは診断機能が「除細動の必要なし」の判断を下し通電は行われない。その際は通常の心肺蘇生法等による救命処置を行う。

つまり、AEDは心肺蘇生が必要とされる状況では、迷わず使えばよいし、心臓マッサージはAEDに関わらず必要だということ。ふむふむ。他にも、パッドに子供用があることやその違い、最初の除細動後の動作等も見て触ってやってみて、なるほどなるほどでした。

AED

ポイゾンリムーバーについて

初めて製品をみたときは、ポイゾンリムーバーは必要性よりも話のネタになっていた感じでしたが、今は製品も増えて必需品なんですね。手持ちのポイゾンリムーバーがうまく使えなかったのですが、こちらの商品を教えていただきました。自分で引かなくていいので、一人で使えます。また、自動で吸い出してくれるので、実際にやってみたらとても簡単でした。[amazonjs asin=”B001I9QEV6″ locale=”JP” title=”Care Plus(ケアプラス) ベノムエクストラクター CP-0801″]

注射のように引っ張って使うタイプで、コンパクトで、アタッチメントの種類が豊富なものとしてはこちらを使われていました。一つだと、万が一壊れていると困るので、両方あれば安心だなと思いました。

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講義の流れや様子

今回は昼食をはさんで9時~15時まで。講義はテキストに沿った説明があり、心肺蘇生等はDVDで映像として見た後に、人形を使った疑似体験を行いました。人形は1体を2人で交互に使う感じで、ワイワイとやりました。受講者は募集12名でしたが、平日とういこともあって4名で、質疑もたくさんできました。内容はいつも同じではなく、屋外での講義もされているようです。

エマージェンシーブランケットを畳むBLS西多摩 二瓶さん

まとめ

講義の内容を伝えるのが目的ではないのでこのくらいで。他にも意識がない人を仰向けにする方法は、回転方向から手の置き方、頭の支え方等、つい先日まったく逆のことをしていたので、なるほどなるほどでしたし、骨折した腕の固定方法やけが人の運搬方法等、とにかく実践的ですぐ役に立つ内容ばかり。へぇーへぇーと感心することシキリです。プロが持ち歩く道具(専門的なものではなくファーストエイドキット等)も厳選する考え方を聞けたりして面白かった。

最初にも書きましたが、チャンスがあれば絶対にオススメです。有料(今回は1,500円)ですが格安と思います。たくさんの人に学んでほしいと思いました。
二瓶さんのトークや受講者同士のコミュニケーションも楽しいですョ!

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